本日は、疲れた時は体ではなく『脳』をほぐす!というお話をします。
マッサージに行っても、お風呂にゆっくりつかっても、スッキリ疲れがとれない……。
何だかいつも、体が疲れている。
そこには、意外な理由があるようです。
タイトルにもあるように
疲れの原因は「脳」にあります。
治療院にも「何をやっても疲れがとれない」方は沢山こられます。
大前提として肩こりや腰のこわばりがあるから、肩や腰に問題があるとは限らない。筋肉そのものに原因があるわけではない
です。
脳が疲れると、自律神経が乱れがちになります。
すると、体に気になる症状が出てきます。
体の症状に対処しても、大元の脳に対処しなければ根本的な解決にはなりません。
実は、
疲れているのは筋肉ではなく、「脳」になのです。
脳には自律神経のコントロールセンターがあり、24時間365日稼働しています。
そこに過度な負担がかかったとしたら、脳が疲れてしまうということは当然ですよね。
体の症状だけではなく、
脳の疲れをスッキリとることが、全身の疲れにアプローチしていくことにつながるのです。
「疲労」と「疲労感」は必ずしも一致しない
逆に、
楽しいことややりがいがあることをしていると、あまり体の疲れを感じないことがあります。
それは、
なぜなのでしょうか?
疲労とは何かを科学的に理解するとき、もうひとつ重要な知見があります。
それは、
「疲労」と「疲労感」とが必ずしも一致しないという事実です。
疲労を起こすのは、おもに脳内にある自律神経の中枢で、視床下部、辺縁系、全帯状回などといった回路。つまり、脳の中心部分です。
反面、
疲労したという情報を集めて疲労感を感じさせるのは、
大脳の前頭葉にある眼窩前頭野(がんかぜんとうや)という部位。つまり、疲労が起きる部位と、疲労を自覚する部位がそれぞれ違っているのです。
飽きだしたら、脳が疲れているサイン
だとしたら、
脳が疲れているときに表れるサインを、どのように正しく見極めたら良いのでしょうか。
脳が疲れていると、
「飽きる」「作業効率が落ちる」「眠くなる」という3つのサインが現れます。
最初に現れるサインは「飽きる」。
作業を続けていると、脳内で同じ神経細胞の回路が使われます。
そのため、活性酸素が発生して、神経細胞が酸化してしまいます。
酸化が進むと、修復が困難になり、脳が「違う神経細胞を使え」と、指示を出すため、飽きてしまうのです。
サインを感じたら、休息をとって、脳をしっかり休めることが重要です。
無視したまま続けていると、自律神経が疲れている状態が続き、高血圧症や糖尿病、がんの発症リスクが高まってしまうというのです。
自分が感じる疲労感だけに頼らず、3大サインが出たらちょっと休む。脳の疲れを蓄積させないためのコツであるといえそうです。
「睡眠」と「こまめなリセット」で脳の疲れをとる
それにしても、
気をつけていてもたまってしまう疲れは、一体どう解消したらいいのでしょうか。
脳を休めて回復させるには、毎日の疲れをリセットすること。その最適な方法はよい睡眠をとることです。
しかも、
質のいい睡眠で、自律神経の疲れをとっていくことが大事なようです。
よい睡眠を得るためには、安全で快適な環境がポイントになります。
たとえば、
就寝1時間前になったら、できるだけテレビやパソコンから離れて、刺激の強い光を避ける。
そして、就寝3時間前には、部屋の照明をオレンジ色に変えることは、お勧めです。
暗くなって眠くなるのは、脳内でメラトニン(睡眠ホルモン)が影響するからであることは有名です。
そのメラトニンは、朝起きたときに生成されるセロトニンが、起床後14〜16時間たって姿を変えたものです。
メラトニンの分泌を正常化するためには、眠りに入る前の3時間、昼の光に近い明るい光を浴びないことが理想だといいます。
自然界における、夕方から夜に変わっていく環境を再現することで、睡眠モードへの準備が整っていくといえるでしょう。
そして、
目を瞑るだけでも脳をリセットできるます。
たとえば、
ランチのあとに机の上でうつぶせになって、15分間目をつぶるだけでもよいようです。
それは
、情報処理量が激減するからなのだといいます。
日々、発している疲れのサインを正しくキャッチ。脳の疲労をしっかりとっていきたいものです。
皆様に信頼される治療家を目指し、日々精進します。