本日は、尿漏れについてお話します。
出産や加齢をきっかけに生じる「尿漏れ」。
なかなか人に言えないけど、悩んでいる女性は多いようです。
くしゃみをした拍子に尿漏れしてしまう…どうすればいい?
●出産、遺伝、加齢がおもな原因
尿漏れにはさまざまなタイプがありますが、せきやくしゃみをした拍子に尿が漏れてしまうのは、腹圧性の尿失禁。
40代から増え始め、50代になると3人にひとりは経験しているというデータもあります。
腹圧性尿失禁のおもな原因は出産と遺伝的なもの、そして加齢による筋力低下です。
妊娠中は大きくなった子宮を支えるために、骨盤の底の筋肉(骨盤底筋)や靭じん帯たいに負担がかかります。
さらに出産が近くなると、お産に備えて骨盤底筋や靭帯、骨盤の関節などが緩むのでどうしても尿漏れしやすくなります。
そして、
出産時には骨盤回りの組織が傷むので、出産直後は9割もの人が尿漏れを経験するとも言われます。
ただほとんどは産後1年以内に回復します。
遺伝的なものとしては、生まれつき骨盤底筋がやわらかい人がいて、そういう人は高校生ぐらいから尿漏れを経験しています。
そして加齢です。
40代に入るとだれでも全身の筋肉量が減ります。さらに50歳前後で閉経すると、女性ホルモンが減ることで骨盤底筋も緩んで弱くなります。
加齢とともに筋力はどんどん低下するので、なにもしないでいると尿漏れは年々ひどくなるばかりです。
それを防ぐには骨盤底筋を鍛えることです。
重症化する前なら、骨盤底筋を鍛える体操をすることで、8割の人の尿漏れは改善できるそうです。
下記の3ステップを毎日、朝・昼・夜に各10回を目安に行いましょう。 体操は立っていても、イスに座っていてもOKです。
いつでもどこでもできるので、気づいたときに行い、習慣化することが大事です。
STEP1
おなかとお尻の力を抜く。肛門をギューッと5秒かけて締めたあと、緩める。
STEP2
次に、膣と尿道をギューッと5秒かけて締めたあと、緩めて。STEP1とは使う筋肉が違うのがポイント。
STEP3
最後に、肛門と膣と尿道、全部を締める。 (このとき、息を吐きながら、おなかとお尻の位置は変えず、肛門・膣・尿道をギュッと締めて、胃の方へもち上げる意識で)5秒キープしたら、緩める。
骨盤の底にある筋肉を鍛えることで症状は改善できます。まずは体操を習慣化しましょう!
上で紹介する方法を参考に、骨盤底筋体操を習慣化して、筋肉の老化予防に努めましょう。
ただこの体操は効果が実感できるまでに1~2か月かかります、地味な体操なので続かないという人もいると思いますが『自分の体は、自分で治す』を目指してみて下さい。
皆様に信頼される治療家を目指し、日々精進します。
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