4.季節――同じ自分でいようとしない
自然は一年中、同じ状態ではありません。
人間の身体も、
- 春
- 夏
- 秋
- 冬
で、感じ方や活動量が変わるのが自然です。
健康とは、一年中同じ調子を保つことではなく、
季節に応じて変化できること
だと考えます。
春――開く季節
春は気温が上がり、外へ向かう力が強くなる季節です。
意識
- 身体を急に動かしすぎない
- 冬のこわばりを少しずつ緩める
- 新しいことを一つ始める
- 朝の散歩を増やす
習慣
- 背伸びをする
- 胸や股関節を軽く開く
- 外の色や芽吹きを見る
- 生活リズムの乱れを整える
春は気持ちが高まりやすい一方で、環境変化による疲れも出やすいため、勢いだけで進みすぎないことが大切です。
夏――放つ季節
夏は活動量が増え、汗をかき、外へエネルギーを放つ季節です。
意識
- 暑さに勝とうとしない
- 汗をかいたら水分と休息を取る
- 日中の強い暑さを避ける
- 朝夕の涼しい時間を使う
習慣
- 朝のうちに歩く
- のどが渇く前に水分を取る
- 日陰を選ぶ
- 暑い日は運動量を下げる
- 冷房で冷えすぎないよう調整する
我慢は調整力ではありません。暑さによるめまい、吐き気、強いだるさがある時は、休息と冷却を優先してください。
秋――収める季節
秋は、外へ広がっていた活動を少しずつ内側へ戻す季節です。
意識
- 夏の疲れを確認する
- 睡眠を整える
- 呼吸をゆっくり感じる
- 物や仕事を整理する
習慣
- 夕方の空を見る
- 不要な物を一つ片づける
- 夜更かしを減らす
- ゆっくり歩く時間を作る
- その年に得たものを振り返る
冬――蓄える季節
冬は、外へ大きく動くよりも、内側に力を蓄える季節です。
意識
- 無理に活動量を保とうとしない
- 身体を冷やさない
- 睡眠と食事を丁寧にする
- 静かな時間を受け入れる
習慣
- 朝は急に動かず、関節を少しずつ動かす
- 首、腹、腰、足元を冷やさない
- 温かい食事を取る
- 日中の明るい時間に歩く
- 夜は早めに休む
自然を感じる五感の習慣
自然との関わりは、頭で理解するより、五感で感じることが大切です。
見る
- 空の色
- 雲の形
- 木々の揺れ
- 光と影
- 季節の植物
聴く
- 鳥の声
- 風の音
- 雨音
- 木の葉の音
- 遠くの生活音
触れる
- 風
- 日差し
- 木の表面
- 水
- 土
- 気温
嗅ぐ
- 雨の前後
- 草木
- 土
- 季節の花
- 朝と夜の空気
味わう
- 季節の食材
- 水分
- 温かさ
- 冷たさ
- 食材の香り
一日に一つだけでも、五感を使って自然を感じると、意識が「考える」から「感じる」へ戻ります。
一日の自然習慣
朝
- カーテンを開ける
- 空を見る
- 朝の空気を感じる
- 水を飲む
- 足裏を感じながら数分歩く
朝の問いは、
「今日の空気は、昨日とどう違うだろう」
です。
昼
- 一度外へ出る
- 太陽の高さを感じる
- 風向きを感じる
- 遠くを見る
- 身体の暑さや冷えを確認する
昼の問いは、
「今の環境に対して、身体は何を必要としているだろう」
です。
夕方
- 空の色を見る
- 歩く速度を少し落とす
- 呼吸を感じる
- 活動から休息へ切り替える
夕方の問いは、
「今日使った力を、どう身体へ戻そう」
です。
夜
- 部屋の光を少し落とす
- 静かな時間を作る
- 外の暗さを感じる
- 今日感じた季節の変化を一つ思い出す
夜の問いは、
「今日は自然から何を教えてもらっただろう」
です。
自然と関わる時に避けたいこと
健康のために無理をする
寒いのに薄着をする、暑いのに運動を続ける、強い日差しを我慢するなどは、自然との調和とは違います。
効果ばかり求める
「何分太陽を浴びれば健康になるか」だけを考えると、身体を感じることが抜けてしまいます。
自然を特別扱いしすぎる
遠くの山や海へ行かなくても、
- 窓から空を見る
- 鉢植えに水をやる
- 雨音を聴く
- 風を感じる
ことも立派な自然との関わりです。
感じ方を決めつける
自然に触れれば必ず気持ちよくなるとは限りません。
疲れている日は光がまぶしく、風が不快に感じることもあります。それも身体からの情報です。
自然の20習慣
- 朝起きたらカーテンを開ける
- 一日一度、空を見る
- 朝の空気を一呼吸味わう
- 外へ出たら風向きを感じる
- 足裏で地面の硬さを感じる
- 季節の植物を一つ見つける
- 雨音を静かに聴く
- 一日一度、遠くを見る
- 昼に身体の暑さと冷えを確認する
- 服装を天候に合わせて調整する
- 朝か夕方に数分歩く
- 季節の食材を一つ選ぶ
- 植物に水をやる
- 土や木に触れる
- 夕方の空を見て仕事を閉じる
- 夏は暑さを我慢しない
- 冬は首・腹・足元を冷やさない
- 季節ごとに活動量を見直す
- 月に一度、自然の中でゆっくり過ごす
- 夜、その日に感じた自然を一つ思い出す
自然を整体として捉える
太陽は、身体に「今は朝か、昼か、夕方か」を知らせます。
土は、上へ集まった意識を足元へ戻します。
風は、環境の変化を皮膚で感じさせます。
季節は、同じ状態に固まらず、変化することを教えます。
したがって、自然との関わりで育てたいのは、
自然に負けない身体ではなく、自然の変化を感じ、無理なく自分を調整できる身体
です。
そして最も大切な習慣法は、
光を見て、風を感じ、地面に支えられ、季節とともに自分も変わることを許す。
習慣を変えて人生を変える
すべての人達が素直な心で自分のやりがいを持ち世のため人のために貢献する




